レニーにとり、ベニスを公式に訪問することで自分の過去を明らかにする時機が訪れる。彼は常々、両親はベニスにいると考えていたのだ。ここで彼は初めて公の場に姿を現す。だが、彼の健康状態が不安定なのは一目瞭然だった。(C) Gianni Fiorito
ニューヨークで、グティエレスは、カートウェル枢機卿の性的虐待疑惑を立証する証拠を見つけることはできなかった。だが、新たな証人との遭遇により事態は変化の可能性を見せる。(C) Richard Foreman
ピウス13世は突然、アフリカへの公式訪問を決定する。そこで、世界の伝道者のシンボルとして愛され尊敬される修道女アントニアと出会う。だが、アントニアはレニーに対し強い懐疑心を感じるのだった。(C) Gianni Fiorito
同性愛者と疑われたため、司祭になる道を閉ざされた青年の悲劇的な死にデュソリエは責任を感じる。レニーは、自分の教皇としての任期がほどなく終わる運命にあることを感じ始める。(C) Gianni Fiorito
レニーが教皇となって9か月が過ぎ、初めてイタリアの首相を引見する。首相は教皇の時代錯誤的要求にショックを受ける。さらにレニーは、ホモセクシュアルの司祭たちの排除を始めることを決め、デュソリエを責任者に任命しようとする。(C) Gianni Fiorito
ピウス13世は、枢機卿たちを召喚して、信仰の考え方を革新すべきメッセージを伝えようとする準備の傍ら、幼なじみの友人デュソリエとともにバチカンの壁の外で数時間の自由を満喫する。(C) Mary Cybulski
ヴォイエッロは、レニーを止めるには教皇をスキャンダルに巻き込む以外にないと確信する。その目的のため、彼はエスターを脅迫し教皇を誘惑させようとする。一方でレニーは、益々反動的となる考えを延べ続けるのだった。(C) Gianni Fiorito
コンクラーベの間、レニーは、バチカンの幹部が望んだ従順で操縦しやすい人物ではないことを証明した。新しい教皇のメッセージを理解した最初の人物は、1人のスイス衛兵の妻エスターだった。(C) Gianni Fiorito
国務担当枢機卿ヴォイエッロは恐れていた。教皇の主導的動きによりバチカンの政治との関係、信徒との関係の実態が暴露されるのではないかと。そして、その恐れは新教皇の、サン・ピエトロ広場での信徒に対する驚きのスピーチで現実と化した。(C) Gianni Fiorito
レニー・ベラルドは、史上最年少、かつ初めてのアメリカ人の教皇である。彼の持つ急進的な考えはローマン・カトリック協会の変革をもたらす可能性がある。だがそのための方策の多くは、古代の悲しみや、彼の信仰との苦悩の関係を内包するものだった。 (C) Gianni Fiorito