ホーンブロワーは下宿屋の娘マライアと心ならずも結婚することになる。そして翌日には、行方不明になったグラスホッパー号を探す任に就き、出帆する。途中、嵐で遭難したボートを救出する。乗っていたのは、スイス人とアメリカ人の夫婦だと名乗るカップルだった。
フランスとの講和が結ばれ、任を解かれたホーンブロワーは、みじめな半給生活を送っていた。そんな彼にホットスパー号の艦長の任が下る。宣戦が布告され、ホーンブロワーはぺリュー率いる艦隊の一員としてブレスト沖での偵察の任に着く。
スペイン軍による砦からの砲撃からようやく逃れたレナウン号だが、このままでは軍法会議で謀反の罪を問われ、絞首刑は免れない。断罪を免れるために功績を挙げようとホーンブロワーは、スペイン軍の砦の攻略を提案する。
獄中にいたホーンブロワーを、ペリュー提督が面会に訪れる。ホーンブロワーが勤務していたレナウン号は、国民的英雄ソーヤー艦長の指揮の下、規律が乱れきっていた。謀反の容疑をかけられた彼は、ペリューにその経緯を語る。
イギリスに亡命中のフランス王党派将軍・ド・シャレットが、王政復古を企んでいた。将軍の軍勢をフランスに輸送する任務を任されたペリュー艦長は、不安を抱えたままインディファティガブル号を出帆させる。
フランス船を拿捕したホーンブロワーは、船長に任命され、公文書と帰国を望む公爵夫人を預かり、イギリスへ向かう。しかし船は濃霧に見舞われ、スペイン艦隊の真っ只中に紛れ込み拿捕されてしまう。
海尉心得となったホーンブロワーは、インディファティガブル号に乗り込み、英領ジブラルタルへと向かう。だが、フランスと和睦を結んだスペインに補給路を妨害され、艦隊は深刻な食糧危機に陥る。
1973年、若き士官候補生ホレイショ・ホーンブロワーは、イギリス海軍の戦艦ジャスティニアン号に乗り込む。だが、先輩士官候補生シンプソンから陰湿ないじめを受け、ついに決闘騒ぎを起こしてしまう。