"ガンナーサイド作戦"に参加した工作員たちは、輸送船を爆破する危険な任務に再び挑むこととなる。一方、ハイゼンベルクは放射能のもたらす効果についての文書を見せられ、自らの研究に絶望する。そして極寒の湖上を舞台に、世界の運命を賭けた最後の作戦が開始された…。
原爆開発に執念を燃やすヒトラーは、重水工場の再建を指令。米軍は大規模な爆撃を強行するが、市民に多大な犠牲を出しただけで効果は無かった。ナチスは重水工場をドイツへ移すことを決定。連合軍は重水の移送ルートを探り、湖を船で渡る地点にターゲットを定めた。
着陸予定地点から大幅に離れた場所に降下したガンナーサイド部隊の6人は、生き残っていた"フレッシュマン作戦"の小部隊と合流する。難攻不落の要塞である工場に、敵の意表をつく深い渓谷を通るルートから侵入し、遂に不可能と思われた工場爆破に成功するが…。
猛烈な雪嵐に遭遇した英国特殊部隊のグライダーは、山岳地帯に墜落して全滅。作戦の目的がハイドロ社の工場であることも敵に知られてしまった。連合軍は新たに、少人数で工場に侵入し内部から爆破する"ガンナーサイド作戦"を発動。選ばれた6人の精鋭が極寒の戦場へ飛んだ。
ノルウェーの大学教授で予備役将校のトロンスタは英国防省と接触し、リューカンのハイドロ社工場を破壊する計画を立案する。小部隊が工場近くにパラシュート降下し、続いてグライダーで到着する英国特殊部隊を迎え入れる"フレッシュマン作戦"が決行されるが…。
ドイツ人物理学者でノーベル賞受賞者のハイゼンベルクを中心に、ナチスは原爆開発計画を進めていた。彼は核分裂連鎖反応をコントロールするには重水が必要だと考えていたが、その重水は、ノルウェーのリューカンにあるノルスク・ハイドロ社の工場でのみ生産されていた。